Saturday, April 14, 2012

「鍼で刺激」の記事

先日4月12日の夕刊、ページ9に「鍼で刺激」の記事ありました。
鍼そのものや鍼治療の効果を取り上げてくださるの大変結構で感謝します。

しかし・・・
下段半ばで「鍼の痛みには慣れないが、・・・」と患者の表現ありました。
つまり患者が治療を受けて、さされている鍼が常に痛いと読み取れます。
もしそのような治療を受けているのならその治療者には大いに問題あります!

もしそうであれば、それは日本の洗練されている伝統的技術の鍼治療の恥である事を指摘せざるを得ません。その治療者どのような肩書きがあろうと関係ありません。

ちゃんとした鍼は痛くない(鍼の響きはあるが、それは別です)し、お灸は熱くありません。(私は自分の子供に生まれた日にお灸しました!http://blogs.yahoo.co.jp/thoacu/62868342.html)

又は「鍼を刺す部位の数によるが、1回3000円-5000円だ」
お言葉ですが、個人的でこれが「邪道」だとしか思えません。
鍼治療の「治療」は常に「一つ」部位の数、かかる時間などは関係ありません。
人間を丸ごと相手にするため、そのようなケチな事は言うべきではありません。
http://www.einklang.com/Kanpo2003.htm

そのような(真面目な)一人の人間に対する一回全身治療を施せば現在の「医療費問題」にかなりの改善が得られると思います:

Wikipedia より:
「厚生労働省の発表によると、2010年度医療費総額は36兆6000億円で、前年度より1兆4000億円増加。また70歳以上の高齢者の医療費は16兆2000億円。」

その中に必要な医療費を何処にも削らないで所謂「無駄分」の正確の数字は恐らく何処にもないでしょうが、兆単位にあると略確信しています。

Tuesday, March 27, 2012

NHKは外人を付き合わないのか・・・

Logo of the NHK (Nippon Hōsō Kyōkai) 日本語: 日本放送...
Logo of the NHK (Nippon Hōsō Kyōkai) 日本語: 日本放送協会 3つのたまごロゴ (Photo credit: Wikipedia)
昨夜メールにてNHKで「問い合わせた」が、NHKのシステムのフォームでは自分の名前はあるべき形ではどうにも受け付けない
=普通のアルファベット文字、 = Thomas Blasejewicz
あるいは「正しい」カタカタ =トーマス ブラーゼイェーヴィッツ
両方はだめでした。

カタカナを化かせないとだめだった:
トマスブラゼイェヴィッツ

それはどういうつもりでしょうか。
外人をなるべく付き合わないことを表現しているのでしょうか。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
NHK からの返事(抜粋):
ご指摘の趣旨がわかりかねますが、ご記入いただいた文字列は、
実際のお名前と異なるのでしょうか。

こちらのメールシステムに特定の対象を拒否するような設定はありません。
ただし絵文字、特殊記号など使用されると文字化けすることがあります。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
私がそれに対して以下のように答えた:
私は外人ですので、私の名前は「全角」文字ではなく、半角文字で表すのは正しい:
Thomas Blasejewicz (特殊文字は何処にもない!)
横文字がそんなに大変であれば、何で貴社は自分の名前を横文字で表記するので しょうか= NHK
日本語の言葉をどうしても横文字で略する必要性は何処にあるでしょうか。

そしてそれを「全角カタカナ」で入力せよと要求されたら、自分の名前の正しい カタカナ表記:
トーマス ブラーゼイェーヴィッツ
もそちらのコンピュータ気分に合わせる必要あた。

コンピュータ技術が発達した今の時代ではこれが少なくとも失礼だと思います。
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Sunday, March 18, 2012

自信がないのかな・・・

全日本鍼灸学会は日本国内の最大で最も権威のある鍼灸関連学会であるとされているようで会員数に関してJSAMのHPで次の数字を見つけました。
平成22年3月31日では全日本鍼灸学会の会員数は以下の通りだった:
正会員 3,186
学生会員 174
学校学生会員 1,681
総計 5,069

2009年6月で"2nd JSAM International Symposium on Evidence-Based Acupuncture" と平行に行われた全日本鍼灸学会の総会において「外国人見学希望者を積極的受け入れる」事は正式採択された議案であった。
正式に採択されてから僅かの書類を作成し、学会誌やHPに募集を掛けたりするのは極めて大変な作業のようであったように見受けられます。採択されてから3年間も経ち、比較的最近で協力して下さる先生方の「リスト」が学会のHPに乗せられた:
http://en.jsam.jp/contents/020000t6JBM3/
現在学会のHPに協力して下さる先生方たった8名しか登録していません。

それは
正会員 3,186 → 8人=0.25%
総計 5,069 → 8人=0.16%
   である。

つまり、会員の内99.75%(99.84%;平均的99.8%)は「面倒くさい、興味ない、外人が嫌い、外人が怖い、英語が分からない、見られるのは恥ずかしい、自分の技が盗まれると心配している」(何れも実際に言われたことある)と思っていると解釈出来るようです。これで何で私は常に嫌われている/怒られている事も十分理解出来ます。
(この辺今手元に信頼出来る資料がない)  もし日本人はどこか外国で何かを見学、勉強しようとした際99.8%の確立で「面倒くさい、日本人は怖い、日本人が嫌い(これはあり得る)、日本語が分からないからだめ、自分の技が盗まれる」などの理由で断られるでしょうか。私はとてもそう思えません。

私は常に「外国人向け」の情報発信において→「日本は実に多彩な技、スタイルなどが見られる「宝島」である。是非一度来日してみて下さい。」と宣伝している。
5000人の会員を誇る国内最大規模の学会会員は誇りをもって、胸を張って自分の仕事(=天職?)に当たって自信あると思いましたが、上記の数字は会員の99.8%は自分の仕事に関して自信がないと解釈せざるを得ないのでしょうか。
何れにして昨年の原発事故の際で真面目に信頼出来る情報を公開しなかった事に関して全世界が怒ったりして、現時点放射汚染の状況はどうなっているかが分からない部分が多いため、当分来日したがる外国人は現れないでしょう。
(例外もある:
https://nyuwa.wordpress.com/2012/01/30/foreign-studies-incredible-return/)

私は日本人じゃないから声を上げられる立場ではありませんが、日本の鍼灸のためと思ったらこのような事態は日本にとってどれほどの損であるかと想像しますと・・・情けないように思います。
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Sunday, February 19, 2012

お灸は怖くないよ


夕方食事の後で何となく色々と古い写真が持ち出されて思い出話をした。
その中に添付の写真で見られるのは次男(現在24歳)が約2歳の頃お灸をして貰う。彼は軽度の喘息を持っているので、お灸すると幾分良くなると本人も感じたようだ。

「さあ、お灸するよ」といったらちゃんとそれらしくの体勢(江戸時代の民間療法を示す挿絵が思い出す光景)に入り、特別文句も言わなかった。

このような小さな子供にお灸が出来るなら、多彩な言い訳をしてお灸を避ける大人にも出来る。

Thursday, February 9, 2012

開業15周年

(これは少し前の記事でずーと「下書き状態」になっていた。今年は17年になる!)
お陰さまで開業15周年
トーマス鍼灸院


葉山町でこの小さな治療院を開業してから、
早くも15年経ちました。

歴史の資料を見ますと:
「日本に鍼灸の技術が伝わったことは6世紀頃から記録が残っています。奈良時代(710~784)には高僧鑑真が医学教育に携わったことが有名で、「律令制」において既に鍼師(官職名としては針博士・針師)が医師、按摩師などと共に存在していたことが分かる。」

つまり、日本で既に1300年余り途切れることなく、教育(資格)や社会面において安定されている形で行われている事から鍼灸治療は良い、信頼性のある職人技である事が分かります。
私は個人的に今更現代風の売り込みしたりして、意味がはっきりしない「ヒーリング」や「癒し」等の流行の言葉で宣伝するのは邪道だと感じます。
無論、鍼灸治療は魔法でもないし、多くの場合には西洋医学的治療法の方が遥かに有効ですが、同じく多くの場合後者はなす術もありません。その際こそ千年以上を亘って洗練された伝統的技術を再検討/思い出す/振り返って見るべきのではないでしょうか。

私はそう信じます。

住民とは何か

私は人生の半分以上 - 33年間 - この国、そして過去22-23年間は葉山町に住んでいる。
当然定期的に他の税金と一緒に「住民税」も払う。
しかし、例えばローンを申し込む時に日本人でしたら「住民票」が必要と言われるが、私にはそのような住民票が発行できない。「外国人登録証明書」の写ししかない。
日本人と同様に通常の税金は払っているが日本の国籍はないため「選権」が貰えないのはまだ「分かる」が、この町既に22年にも間住んで、17年前から鍼灸院(お店、どちらかと言うと「老舗」)を経営している私はどうして住民として扱われない事は、ある意味で「はどうでも良い事」でありながら結構腹が立つだ。
出身国に殆ど親戚も残っていない、住所もない、そちらでは税金や年金などを納めていない。全て日本におかれている。一家の主でその基盤となる生活費殆ど私は作っているにも拘わらず常に家族構成、ローンや保健の書類において妻の戸籍謄本中「その他」の項目でしか現れない。子供四人とも通常の日本の学校に通い、全員日本国内の納税者になる予定。
私はここの「住民」でなければ何なんでしょう。未だ外国人登録証明書に書いてあるような 人食い化け物「エイリアン」と見なされているでしょうか。

先日葉山町に町長選挙が行われ、新しい町長のインターヴィーちゅうに「葉山町を作るメンバー」とは=町民の事を指していると思う。
では、私は?
私は町民じゃなくて、外人だ。
「葉山町を作るメンバー」ではないのか。
私には理解出来ない/知らない法律などの決まりは数多くあるに違いないだろうが、住民票位欲しい!

Monday, December 26, 2011

教訓は生かされていいないようだ


先日新聞に漢方に関する記事があった。漢方薬は例えば抗がん剤の投与による副作用を緩和するために使われると書いてあった。それ自体は大変結構で、私も昔病院で働いていた頃から知っているし、賛成する。
しかし、この記事にも又「○○漢方は○○病に使われて効果あった」と書かれている。典型的な西洋医学的な考え方だ。漢方(医学)では「○○病だから○○漢 方薬」と言ったスタイルで薬を選択しない。症状の組み合わせ(それぞれの組み合わせは一つのセットとなって専門用語に「証」と呼んでいる」に基づいて薬を 選んでいく。その基本ルールを勝手、そして西洋医学の思考パターンで無視される気配はここにも見られる。

それはどの程度の弊害を齎し得るのかは1996の「小柴胡湯事件」で明らかになった筈のに・・・
「小柴胡湯事件」とは: 
小柴胡湯は太古昔から大変優れている薬だと広く知られている。比較的近年にこの漢方薬は慢性肝炎にかなりの効果がある事は西洋医学的な研究で分かったた め、それこそ広く慢性肝炎患者に投与されるようになった。しかし、上記のように医者は「○○病だから○○漢方薬」と言ったスタイルで小青龍湯を処方した所 で1996あたりでこの薬の「副作用」で死者が出た。
それ以来ツムラと言う漢方薬のメーカーの薬のメモ帳のような物に赤文字で注意書きが加わる事になった。

漢方薬は悪い、危険、副作用が多いなどではない。漢方薬の使用に関わるルール(漢方医学の概念)を無視したためこの事件が発生した。

この記事を読んで ・・  その教訓はどうやら実らなかったと思わざるを得ない。
患者の皆さんは大丈夫でしょうか。